有機卵

卵ってどこの卵も、そんなに変わらないって思っていませんか。

一度食べるとその違いに気付くのですが、知らない人はなかなか違うということが理解できないのが卵だと思います。

少し前からTKGという流行りだしました。TKGとはT(たまご)K(かけ)G(ご飯)のことです。昔からある食べ方で、大抵の人は一度はしたことのあるのではないでしょうか。それが再ブレークし、飲食店でもTKGのメニューを見るようになりました。

 

普通の卵焼きやゆで卵といった卵のみで食べるものよりも、TKGの方が卵本来の味が美味しい方が、美味しく食べられるような気がしませんか?

卵焼きの時には油と火を使っていますし、ゆで卵の時は火を使っています。でもTKGのときの卵は、生卵です。何の手も加えません。もちろん、食べる時に薬味を入れたり、醤油を入れたりすることはありますが。

 

だからこそTKGの時には、なるべく美味しい卵を使いたいという気持ちになります。

 

そこで、お勧めしたいのがまだあ~るちばに置いている卵。千葉県柏市にあるわかたけ社会センターで造られている「にわとり広場の有精卵」は濃厚で、TKGにもぴったりです。

 

そもそも有精卵って何のことかわかりますか?

 

卵には有精卵と無精卵の二つがあります。

 

有精卵とは受精した卵で、温めればヒヨコが生まれる可能性を持っています。

無精卵とは受精していない卵で、温めてもヒヨコが生まれる可能性はありません。

 

また有精卵にするには明確な定義があります。

日本卵業協会が定めたもので、

「鶏卵の表示に関する公正競争規約(規約第5条第3号、施行規則第4条第3項)」によると、

「雌鶏100羽に対して雄鶏5羽以上の割合で、平飼いもしくは放し飼いなど、自然交配可能な環境で採卵されたもの」

と書かれています。

 

無精卵の多くはケージ飼いをしているので、そもそも有精卵を作ることができません。ですが、有精卵を作っているところでは、無精卵を作ろうと思えば作ることができるというわけです。

 

食品とは別の話ですが、有精卵はインフルエンザのワクチンを作るのにも必要な原料というのも有名な話。

ワクチンを作るには、生きた細胞が必要なため、現段階では有精卵が最も適していると言われています。

 

有精卵と無精卵の見分け方もあります。ただ残念ながら、卵の殻を見ているだけでは違いはわかりません。

殻を割って卵を出してみると、黄身の中に直径3、4ミリほどの白い輪を見つけることができます。これはヒヨコの命の始まりになる「胚」という部分で、有精卵にしかない特徴です。

 

まだあ~るちばに置いている卵はというと、名前にも入っていますが「有精卵」です。

つまり鶏たちはケージ飼いをされているわけではなく、みんな平飼いをされています。

 

にわとり広場の鶏たちは、その土地の中を自由に走り回り、砂浴びや日光浴をして幸せに過ごしている鳥たちです。自然に近い状態で健康に飼育しているのでストレスが少なく、薬で体調をコントロールする必要もありません。さらに自家配合の餌を使用しているので、食事にも気を配って、愛情たっぷりに育てられている鶏たちということになります。

 

また、黄身の色味も他の卵とは違うのが特徴です。卵を割ってみると、黄身の色がレモン色をしています。これは決して、味が薄かったり、栄養価が低い気がしますが、そういうわけではありません。自然養鶏ならではの色です。

 

さらに、にわとり広場の有精卵には、貴重な「稀」という卵も出しています。これは鶏が卵を産み始めて1か月の希少な卵で黄身の比率が高く濃厚です。市販の卵にはない白身の粘り、黄身の濃さがあります。

 

ただし産み始めて1か月の鶏にしか作れない卵ですので、まだあ~るちばでも毎回置いているわけではありません。そのため、「稀」が貴重な卵だと知っている人は、お店に置いているとすぐに買っていくことがほとんどです。

 

鶏の寿命は約10年ですが、卵を産めるのは7、8歳まで。鶏が卵を産み始めるのは、ヒヨコが孵化してから140日~160日と言われているので、大体7年ぐらいは卵を産むことができます。そのため、養鶏場でもそんなに頻繁に大量のヒヨコを手に入れたりはしないので、「初卵」に希少価値がでてくるのです。

 

初卵「稀」は、通常の卵よりも値段は上がりますが、もし見かけたら一度は買ってみたい卵だと言えます。

 

最後に少しだけ、この有精卵を作っている団体の説明をします。

有精卵を作っているのはわかたけ社会センターです。ここは、一般の社会で働くことが難しい知的障がい者に働く場を提供しているところです。働くことを通して必要な力をつけ、自活を目指している授産施設。卵だけではなく、食品加工班・農耕班・養鶏班・配達班・企業内実習班にわかれ、 美味しいジャム・味噌・野菜なども作っている団体です。

養鶏は、わかたけ社会センターが創設した時から始めているもので、約900羽の鶏を自然環境の中で育てています。

 

卵が好きな人にも、卵が少し苦手な人にも、ぜひ一度試して頂きたい有精卵です。

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